新型フリードe:HEV試乗レビュー ジャストライト・ムーバーの進化と魅力

ホンダの人気ミニバン「フリード」の新型モデル「フリードe:HEV」の発売を前に、メディア向けの先行試乗会が開催された。実車を観察し、試乗を体験し、開発陣からの説明を踏まえて、この新型フリードの魅力を紹介していく。

「ジャストライト・ムーバー」という新たな位置付け

  • 開発陣は「ジャストライト(ちょうどいい)ミニバン」と表現したが、ミニバンと限定するのは狭すぎると判断
  • より幅広い用途を想定し、「ムーバー」という言葉を選んだ
  • 「ジャストライト・ムーバー」として、プレファミリーからポストファミリーまで、ライフステージを問わず活躍できる車を目指した

新型フリードの開発コンセプトは「ジャストライト・ムーバー」だ。当初は「ジャストライト(ちょうどいい)ミニバン」と表現していたが、ミニバンと限定するのは狭すぎると判断した。そこで、より幅広い用途を想定し、「ムーバー」という言葉を選んだのだ。プレファミリー(子供がいない夫婦)、子育て中のファミリー、子育てが終わったポストファミリーまで、ライフステージを問わず活躍できる車を目指したのだ。

実際、前モデルのフリードは、プレファミリーにとってはコンパクトで使いやすく、家族が増えても使え、家族が巣立った後も使える汎用性の高さが評価されていた。買い換える必要がなく、長く乗り続けるユーザーが多かったという。新型フリードe:HEVは、そうした汎用性を更に高め、ジャストライトなムーバーとしての魅力を追求している。

現行フリードの試乗体験

  • 先行試乗会では現行フリードのハイブリッド車(FF仕様)に試乗
  • i-DCDシステムは7速DCTとシングルモーターを組み合わせた構成
  • 発進時と変速時に動力の変動(ショック)を感じる
  • ダイレクト感のある走りを好むユーザーと、スムーズな走りを好むユーザーがいる

先行試乗会では、テストコース内で現行フリード(ハイブリッド仕様/FF)に試乗することができた。ハイブリッドシステムはi-DCDと呼ばれ、7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)にシングルモーターを組み合わせた構成になっている。発進時はクラッチをつなぐため、動力の変動(ショックと感じる人もいるだろう)があり、変速時も同様に変動(ショックともいえる)を伴う。

こうした多段トランスミッション車のようなダイレクト感のある走りを歓迎するユーザーがいる一方で、変動を好まないユーザーももちろんいる。フリードのユーザーには女性が多く(例えば、平日はママが運転し、休日はパパが運転)、スムーズな走りを実現したほうが、歓迎する人は増えると考えられている。

新型フリードe:HEVの駆動システム

  • 新型はe:HEV(ホンダ電気式無段変速機)を搭載
  • モーターとエンジンの動力をシームレスに合成するため、スムーズな走行が可能
  • 発進時や加速時の動力変動が少なく、乗り心地の良さが期待される
  • FFとAWDの2つのモデルをラインナップ

新型フリードe:HEVでは、ホンダ独自の電気式無段変速機「e:HEV」を搭載している。このシステムは、モーターとエンジンの動力をシームレスに合成することができ、スムーズな走行を実現する。発進時や加速時の動力変動が少なく、乗り心地の良さが期待されている。

駆動方式は、FFとAWDの2つのモデルをラインナップする。AWDモデルはデュアルモーターを搭載し、フロントモーターとリアモーターの2つのモーターで4輪を駆動する。滑りやすい路面での走行安定性や、雪道での走破性が向上すると期待されている。

室内空間と装備の進化

  • 3列シートを維持しながら、室内空間を拡大
  • シートアレンジ機能が進化し、より自由な空間活用が可能
  • ホンダ センシング(先進安全運転支援システム)の最新版を搭載
  • 大型ディスプレイやデジタルメーターなど、先進の機能・装備を採用

新型フリードe:HEVは、3列シートを維持しながらも、室内空間を拡大している。シートアレンジ機能も進化し、より自由な空間活用が可能になった。荷物を積む際や、ペットを同伴する際など、様々なシーンで活躍が期待できる。

安全装備面では、ホンダの先進安全運転支援システム「ホンダ センシング」の最新版を搭載する。歩行者や自転車の検知機能が強化され、夜間の検知性能も向上している。さらに、大型ディスプレイやデジタルメーターなど、先進の機能・装備を多数採用している。

新型フリードe:HEVの魅力

  • スムーズな走行性能と優れた燃費性能を両立
  • ライフステージを選ばない汎用性の高さ
  • 先進の安全装備と機能で、安心・快適な移動を実現
  • デザインも一新され、スタイリッシュな外観に

新型フリードe:HEVは、e:HEVシステムによるスムーズな走行性能と、優れた燃費性能を両立している。発進時や加速時の動力変動が少なく、乗り心地の良さが期待できる。さらに、FFとAWDの2つのモデルをラインナップすることで、用途に応じた選択が可能だ。

また、プレファミリーからポストファミリーまで、ライフステージを選ばない汎用性の高さが魅力だ。3列シートを維持しながら室内空間を拡大し、シートアレンジ機能も進化している。荷物の積載や、ペットの同伴など、様々なシーンで活躍が期待できる。さらに、ホンダ センシングの最新版を搭載するなど、先進の安全装備と機能で、安心・快適な移動を実現する。デザインも一新され、スタイリッシュな外観になっている。

まとめ

新型フリードe:HEVは、「ジャストライト・ムーバー」というコンセプトのもと、ライフステージを問わず活躍できる汎用性の高さを追求している。スムーズな走行性能と優れた燃費性能を両立し、先進の安全装備と機能を備えている。室内空間と装備の進化も魅力で、デザインもスタイリッシュに一新された。ホンダの人気ミニバンが、さらに進化を遂げた新型モデルに注目が集まる。

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