日産の伝統的な高性能モデル「スカイライン」が、ついにモータースポーツ部門NISMOのチューニングを受けた限定モデルとして復活しました。この新型「スカイラインNISMO」は、かつてのスカイラインGTRの血統を継ぐ本格的な高性能車として注目を集めています。今回は、この期待の新型モデルの誕生秘話と、その魅力に迫ります。
日産の看板モデル「スカイライン」の存続危機
1957年に誕生して以来、日産の代表的なモデルとして親しまれてきた「スカイライン」。
- しかし最近では、モデル規模の縮小が進み、一時は廃止の危機にさらされていました。
- 2021年には「スカイライン廃止へ」との報道もあり、ファンの間で危惧の声が上がりました。
- そんな中、日産の星野朝子副社長が「スカイラインを決してあきらめない」と宣言し、ブランド存続の意向を表明しました。
この発言は、日産ファンから大きな喝采を浴びたのです。
しかし、その後もスカイラインの先行き不透明感は拭えず、ハイブリッドモデルの廃止やラインナップの縮小が進みました。
- そんな中で誕生したのが、日産の高性能車ブランド「NISMO」によるチューニングを施した、新型「スカイラインNISMO」なのです。
スカイラインGTRの血統を継ぐ本格高性能モデル
新型「スカイラインNISMO」は、従来のスカイライン400Rの3リッターV6ツインターボエンジンをベースに、NISMOの技術者がレース用マシンの開発設備を使ってチューニングを行いました。
- その結果、最高出力が420ps、最大トルクが550Nmにまで向上しています。
- マニュアルモード付7速ATの変速スケジュールも見直され、スポーツ走行時の高レスポンス化が図られました。
- さらに専用の高性能タイヤ、アルミホイール、サスペンション、スタビライザーなども採用されています。
ブレーキ、ABS、VDC(横滑り防止装置)のチューニングも行われ、高剛性ガラスの採用で車体剛性もアップしています。
- これらの徹底した性能向上により、かつてのスカイラインGTRにも勝るとも劣らない、本格的な高性能モデルに仕上がったのです。
NISMOの技術が宿る限定モデル
「スカイラインNISMO」は、通常モデルと「NISMO Limited」の2つのグレードが設定されています。
- 「NISMO」は1,000台限定、「NISMO Limited」はさらに希少な100台限定となっています。
- 特に「NISMO Limited」には、NISMOの最新技術が惜しみなく投入されており、その性能と希少性から高い人気が予想されます。
日産は「スカイラインNISMO」について、「スカイラインGTの集大成」と位置づけています。
- 長年の歴史に培われた高性能モデルの血統と、NISMOの最新技術が融合した、まさに日産の頂点に立つモデルなのです。
日産の誇る高性能ブランドの復権
日産の高性能ブランド「NISMO」は、かつてはスカイラインGTRなどの名車を生み出してきました。
- しかし近年は低迷が指摘されており、新型スカイラインNISMOの誕生は、このブランドの復権を象徴する出来事と言えるでしょう。
- NISMOの技術者が直接チューニングに関わり、レース用マシンの開発設備さえ使用するなど、全力を注いだ本格的な高性能モデルです。
日産は、この「スカイラインNISMO」を皮切りに、今後もNISMOブランドの高性能モデルを展開していく構えです。
- 日産の誇る高性能ブランドが、ついに本格的な復活を果たしたのは間違いありません。
スカイラインの伝統と未来を体現する決定版モデル
新型「スカイラインNISMO」は、長年の歴史に裏打ちされた伝統的な高性能モデル「スカイライン」の血統を継承しつつ、NISMOの最新技術によって生まれ変わった決定版モデルと言えるでしょう。
- 廃止の危機すら囁かれた看板モデルが、このように華々しく復活を果たしたことは、日産にとって大きな自信となったはずです。
- 今後の日産の高性能車づくりにも、大きな弾みとなることは間違いありません。
ファンから熱い期待を集める「スカイラインNISMO」は、日産の誇る伝統と未来を体現する、まさに決定版モデルと言えるのではないでしょうか。